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8.しっかり休んで心を軽く ~休息の重要性とそのメリット~

闘病記

先週の記事では出来ないことよりも出来たことを意識して、少しずつ前進していくことが大切ということをお伝えいたしました。例えそれがほんの少しの前進だったとしても、進んだことには変わりありません。心も体も頑張り過ぎて疲れてしまったのですから、逸る気持ちや焦りを感じたときには、ゆっくりマイペースでと、ご自身に声をかけてあげて下さいね。

さて、今回の記事では目標に向かって前進することと同じくらい大切なこと、心、体、何れかが不調の時には無理をせず、期限を設けずゆっくり休むことが、総合的に考えれば大きな前進となることをお伝えいたします。


出来ないことから出来ることを増やしていくため、様々なチャレンジをしていく中で、自分なりに手応えを感じてくると、どうしてもエンジンがかかり、無意識のうちに全力を注ぎそうになるのですが、私の場合それが返って症状を悪化させる一因となっていました。気持ち的な部分、落ち込んだり、辛かったり、そうした気持ちを戻すのにも苦労しますが、安定してきた症状が悪化するとそれを落ち着かせるのにかなり時間がかかってしまいます。

私の場合、最近は調子が良さそうだけど、無理をしたら駄目よと母に言われたにも関わらず、外出リハビリを習慣にするような形で取り入れ、自分の体調に耳を傾けず、“やるべきことだ”と頑張りすぎて、買い物途中、お店で発作が起きてしまい、外出することにまた抵抗が出てしまい、再度そのお店にいけるまでに約半年かかりました。この反省をいかし、その後は行けそうな時に行くことと方針を大きく変えたところ、症状は出るものの、大きな発作もなく、買い物も行けるときにはちゃんと行ける状態を保っています。


普通に買い物に行けること、行きたい時に行けることを目指し、それが出来るのならいうことはないのですが、その過程で無理をするとかえって後退してしまいますので、焦る気持ちを抑え、一つ一つの事にゆっくりと向き合うことがいかに大切かおわかりいただけたと思います。記事をご覧になって下さっている方も真面目で何事にも一生懸命、力の抜き方が苦手、そうした一面がおありで、上記のような状態になりがちかと思いますが、そこは一旦ストップをかけて、ご自身の状態を見直す時間を作ってみて下さい。

そしてもう一つ、一つの着地点を決めておくのも良いかと思います。階段を一気に駆け登ればどうしても息切れをしてしまいますが、各階でゆっくり休憩をし、留まるのか登るのかをご自身の体調に合わせて見定め、今はその階でしばらく留まって次のチャレンジの準備をすることもとても大切な選択です。


重要なのは成功体験を重ねること、目標とすることへの足がかりをつかむことであって、無理をして駄目な記憶を刻み込んで、不調をきたしてしまっては本末転倒です。そして進むペースや期間、お休みをどれだけ設けるのかも他の人と比べることではなく、ご自身の中でゆっくりと決めていけば良いことです。

出来ないことにチャンレンジすることと同様にゆっくりとご自身のお体とお心と向き合い、お休みの判断をするのもとても大切なこと。そしてそれは健全な心身の方でも普通にしていることです。ですから、休んでいることに引け目を感じることはありませんし、遠く長い道のりを歩くためにしっかりと休憩をとることは必要なことだと考えて、本当にご無理なさいませんように。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

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