Just be yourself

10.心の余裕が生む優しさ ~少しの余裕を少しの優しさへ~

闘病記

闘病中に考えたこと、実行してきたこと、今までの記事でお伝えしてきましたが、この記事が最後となります。今回は少し話は重くなってしまいますが、皆さんにもこうあってほしいという希望といいますか、こうしてほしいなと思う事も記載させていただきますので、よろしければ最後までお付き合い下さいませ。


正直にお話しますと、私は闘病中のある日、生きることを諦めたことがあります。とても激しい雨の日でかなり重いパニック発作が起きてしまった上、心無い言葉を数人の人間からあびせられた事が引き金となりました。もうこれ以上こんな症状を抱えてまで生きていても仕方がないと泣きながら自室でうずくまり、目を閉じてじっとしていました。

時間にしてどれくらいかは覚えておりませんが、良くない方向の決意をして、涙を拭く為に偶然顔を上げた先、先程まで降っていた雨はいつの間にかやみ、窓の外には輝く太陽があり、空に虹がかかっているのが目に入りました。

その景色を見た時、私はなんてきれいな空なのだろうと思いました。と同時に私の中にはまだこういう景色を綺麗だと思える心も余裕もあった事に気が付きました。追い詰められて何も考えられず何も見えなくなっていた自分の心がふと軽くなった感覚は今でも覚えております。

余談ですが私のハンドルネームRainRize(レインライズ)はここから来ています。 本来のriseの意味はそのままに、綴をあえてrizeにしているのは、アルファベットの最後のzにすることで、 自分で勝手に終わりを決めってしまった事への戒め、そこからもう一度立ち上がれるという意味が込めてあります。

それから私はよく空を見るようになりました。晴れの日は綺麗な青空を素直に喜び、曇や雨の日はまた綺麗な青空が広がることを楽しみに待っています。そうしたささやかな事、ほんの小さなことかもしれませんが、その時間その瞬間は確かに幸せを感じることが出来、いつもより少しだけ優しくなれる自分がいました。小さな余裕が生まれたことで、自分自身にも周りの人へも笑顔を向けられるようになりました。


未だ闘病中の身ではありますが、少しずつ出来る事も増え、闘病の中で経験した様々な事を通じて学んだ「少しの余裕」と「少しの優しさ」を大切にしながら、リハビリの新たなステージや新しいことへのチャレンジ、日々の生活の中で誰かの笑顔を増やす事を目標に日々歩んでいっております。

この気持ちが少しでも多くの方に伝わり、やがて大きな輪となって広がっていく事を心から願いながら、もし皆さんにそうした余裕が出来たのなら、少しだけ優しさや思いやりへと気持ちを繋いで身近な人へ伝えてあげて下さい。

私のこの経験がどなたかのお役に立てば幸いです。ここまで読んで下さってありがとうございました。

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