この記事では私が長年向き合ってきている持病、主に「恐怖性不安障害」について、その詳細と具体的な症状についてお話ししたいと思います。この病気がどのようなもので、どのような形で日常生活に影響を与えるかを知っていただければと思います。
恐怖性不安障害とは?
恐怖性不安障害は、特定の状況や対象に対して極度の恐怖や不安を感じる精神的な障害です。そして、これらの恐怖や不安は、通常の不安を遥かに超える強さで現れます。
私の場合は特に自分の自由が効かない状態にあると強い不安を感じ、パニックを起こしてしまいます。また、発病の主な原因、仕事や人間関係での過剰なストレスのせいか、それらと関わりのある事に対する恐怖感も未だに拭えてはいません。こうした症状が私の言動に大きな制約を与えています。さらに、こうした症状が長引くことで、うつ病を併発する可能性が高まり、日常生活にさらなる影響を及ぼします。
私が経験している症状
恐怖性不安障害と軽度のうつ病の症状は、相互に影響を及ぼし合い、日常生活の弊害となっています。闘病記に記載した心構えや対処、リハビリのおかげで今は大分ましにはなっていますが、一旦起こってしまうと今でも対応に苦労します。以下は、私が日々経験してきた主な症状です。
パニック発作
私が恐怖性不安障害の中で最も苦しんでいるのが、突如として襲ってくるパニック発作です。この発作は、自分が苦手な状況や場所で不安を感じると突然発生し、動悸、息苦しさ、めまいといったような一連の症状が一気に押し寄せます。これにより、思考や体が全く言うことを効かなくなり、「死んでしまうのではないか」という恐怖感に支配されます。
広場恐怖症
特定の場所や状況、自分の自由が効かないことに対して恐怖心があり、外出すること自体にも強い恐怖や不安を感じます。この為、公共交通機関等は利用できず、細かいところでいうと買い物でレジに並ぶことですら極度の不安を感じ、パニック発作を引き起こすことがあります。
社会的な回避行動
社会的な場面や人との関わりも大きな恐怖の対象で、仕事に関する恐怖心から、仕事を引き受ける事や人間関係に強いストレスを感じ、結果的にいわゆる会社組織で働くこと自体を避けるようになっています。こうした回避行動は、短期的には不安を和らげるかもしれませんが、長期的には社会的な孤立を深め、自己肯定感を低下させる原因となります。
過剰な心配と予期不安
日常生活の中で、未来に起こりうる出来事に対して過度に心配してしまう傾向があり、「もし〇〇が起きたらどうしよう」といった思考が一旦浮かび上がると、中々その思考が頭から離れません。この過剰な心配は、現実には存在しないリスクや問題をあたかも現実のように感じさせ、心を休めることができなくなります。さらに、こうした不安がパニック発作を引き起こすことも多々あります。
思考力の低下と話すことの困難さ
集中力が続かなくなり、頭の中が混乱し、簡単な問題に対しても考えがまとまらなくなります。また、強い不安感から話すことが難しくなり、言葉をうまく選べなかったり、思っていることをうまく伝えられなかったりすることもあります。これにより、コミュニケーションが円滑にいかず、さらに不安を感じる悪循環に陥ることがあります。
身体的な症状
心の不安は身体にも影響を与え、さまざまな身体的症状を引き起こします。私の場合、強い不安を感じると胃痛や頭痛、筋肉の緊張や痺れといった症状が現れます。これらの身体的な症状は、日常生活をさらに困難にさせる要因となり、不安が身体に与える影響の深刻さを痛感します。
軽度のうつ病の症状
恐怖性不安障害に加えて、私には軽度のうつ病の症状もあり、闘病における心の疲弊が原因で現れることが多いです。意欲の低下が顕著で、何をするにもやる気が起きず、日常の些細なことですら取り組むのが苦痛に感じることがあります。加えて、理由もなく気持ちが沈み、心の中が空っぽのように感じることがあります。さらに、不安と重なって寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりすることが増え、常に疲れている感覚が抜けません。このように、うつ病の症状が恐怖性不安障害と相まって、私の生活をさらに困難にしています。
最後に
現代社会におけるメンタルヘルスの問題は、深刻な影響を及ぼすことが少なくありません。私の持病である恐怖性不安障害やうつ病の他にも様々な障がいや症状があり、こうした病気は時に人生そのものを壊してしまうほどの恐ろしい力を持っています。仕事等は誰かが変わりにしてくれますが、自分の人生の代わりは誰も出来ませんし責任も取ってくれません。だからこそ、決して無理をせず、自分自身の心と体を大切にすることを一番に考えて下さい。どうか、自分に優しく、必要な時には周りに助けを求めることを忘れないで下さい。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。