Just be yourself

1.新たな一歩を踏み出そう ~心に寄り添う最初のステップ~

闘病記

病院で診断を受けた後、ただ起きたり座ったり、姿勢を変えるだけの動作にも不安や息苦しさがつきまとい、日常生活を送るのが本当に困難でした。

ご飯を食べる時もじっと座る事が出来ず、行儀は悪いですが、歩きながら食べないと満足に食べられない、とにかく、自分の身に起こる小さな変化でも、恐怖や不安が襲ってきてパニック発作を誘発してしまうので、この状態に慣れるのは本当に骨が折れました。

そもそも元々出来ていた事の殆どが全く出来なくなってしまっていますので、この状態に対する自分のショックは相当なものでしたし、ご覧下さっている皆様も、本当に御苦労なさったのではないでしょうか。当たり前の事が、今まで疑問にすら思った事がないような日常の動作、行動ができない。本当に辛いですよね。

最初はどうにかして早く治そうと必死に抵抗していましたが、結果は散々で、無理をした反動で発作が起こりそうになり、余計にしんどく、辛くなるという事を繰り返して、一日が過ぎていくというような、そんな日々が続きました。あんな経験は正直二度と味わいたくないですし、出来ることなら私以外の人には絶対に起こってほしくありません。


そのような状況が少し変化したのは、半分諦めに近い状態で、もうこの状態に付き合うしかないなと考え方を変えた時でした。意識を無理やり変えたわけではないのですが、そういうふうに、ある程度なるようにしかならないと思った時から、日常生活がほんの少し楽になりはじめました。劇的な変化はないのですが、発作が起こりそうなときでもあまり焦ることがなくなりましたし、悪化の深度も少し軽くなる日も増えてきました。

そういった体験をしていった中で、自分の生活スタイルはこういうものなのだと割り切り、少しずつ考え方を変えていくようにしました。当然すぐにすぐ受け入れられるものではありませんでしたし、普通の人とは違う事、以前の自分ではない事への抵抗もかなりありました。でも今はそれしか出来ない、それでいいのだ、と何度も自分に言い聞かせ、毎日呪文のように唱えておりました。

そしてその日少しでも楽に過ごせたら、新しい一歩として前進できたね、と自分を褒めるようにしました。これが私がこの病と付き合う第一歩を踏み出せた時だと思います。

最初は元の自分に戻りたい、なぜ出来ないという気持ちが強く、心身ともに抗ってしまう、その気持は痛いほどわかります。そしてもしそれで快方に向かわれたのならそれは何よりのことですし、また元気になっていただきたいです。

ただ、中々その思考から離れられず、おつらい日々が続くようであれば、一度この記事を思い出していただいて、少しずつ試して見て下さい。


私の経験を全て真似するのではなく、ご自身にあったアプローチで、少しずつ、ゆっくり。そして少しでも楽に過ごせた時間、ポイントがあったのなら、そこを上手く利用し、自分のお気持ちに寄り添うようにお過ごし下さいね。

新しい第一歩。焦ることはありません、ゆっくり、あなたのペースでまた歩いていって下さい。遠方より応援しておりますからね。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

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